Disney Cruise Lineの最終選考に残ったお話〈後編〉

前回に引き続き今回はDisney Cruise Lineの2次審査のお話です🛳️

前編まだ読んでないよって方は是非一つ前の記事も併せてお読みください📖

キャスティングディレクターの方から「きてくれてありがとう」と挨拶があり、一次審査合格者の受付番号が読み上げられます。

自分の番号を呼ばれた人はその場に残り2次審査に進み、呼ばれなかった人はそこで帰宅となります。

私の一つ前の番号(たまたま友達だった)の番号が呼ばれ内心「これで私が呼ばれなくてもちゃんと喜べる良い友達になるぞ!」と自分に言い聞かせ笑顔を作り、次の番号を待ちます…

と、私の番号も呼ばれ友達と喜び合ったのも束の間すぐに次の審査が始まります。

(↑たまたまオーディションで会った友達と。私はオーディションでは基本色付きのレオタード+ジャズパンツのスタイルです。)

全体の3分の1ほどまで減った受験者は更なる振り入れタイムに突入です。

一次審査の振りの続きからだったのですが(ここでオーディションの振りは3歩歩くと忘れる私プチパニック🐔)一次審査を突破した面々ということで振り付けはよりテクニカルに。シェネやダブルピルエット等の回転系やグランパドゥシャ等のジャンプに始まるバレエ寄りの振り付けとなりました。

30分前後の練習が終わると一次審査同様受付番号順に3人ずつ呼び出され、先ほど同様審査員の前で踊ります。ちなみに今回はインプロの有無の指定がなかったため受験者は皆動揺、前奏の間にインプロをする人しない人まちまちでした。(私は一応しました。)

全員が踊り終わると審査員の皆様が何やらヒソヒソしている。(この時間が1番怖い。)キャスティングディレクターの方が立ち上がり「ごめん、録画をしたいからもう一回踊ってくれる?」

先ほど述べた通り私はとても立派な鳥頭なので「え、嘘マジでもう何も振り覚えてないしさっきそこそこよく踊れたのに!!!」と心の中で泣き叫びながら(大人なので本当には泣き叫びませんが)もう一度3人ずつのグループになり、カメラに向かって名前を言ってもう1度踊りました。

全員がもう一周するとキャスティングディレクターの方から終わりの挨拶があり「皆さんのデータはこの後6ヶ月間ファイルに保管します。その間にお仕事の依頼をするかもしれませんが確実ではありません。」との爆弾発言か。そう、Disney Cruise Lineはこの2次審査まででオーディションは終わり、実質合格はしたもののイコール「仕事」ではないというまさかのスタイル。ここから6ヶ月間の「待て」が始まるのです。初めての斬新な「合格」の仕方に若干ヨボヨボしつつそのままお話を聞きます。

そのままキャスティングディレクターから「写真の撮影と採寸をするからこっちの壁に向かって並んでね」と次の指示が。

指示に沿って列に並んでいる間に前に並んでいた現役ディズニーキャストの方と喋りつつ自分の番に。「はい、正面向きで気をつけして歯茎は見せずに歯を見せて笑って。オッケー!次は横向きで歯を見せずに笑って!バッチリ、お疲れ様。」とサクッと撮影を終わらせ審査員の方々と軽く挨拶を交わし、控え室に戻って次は採寸の列に並びます。

スタッフさんが手際よく胸囲やウエスト等の採寸をしてくださり、私の身長や名前とともに専用のシートに書き込んでいって…ここで問題が

スタッフさん「ブラのサイズってわかる?」

私「えーあのー日本のサイズなら?」

スタッフさん「日本?!まぁでも多分後でなんとかなるからとりあえず教えてもらってもいい?」

私「すみません…」

というわけでディズニーのオーディションを受けるつもりでいる日本の皆様は靴のサイズとブラのサイズをアメリカ規格で言えるようにしておきましょう🧑‍🏫寿命が無駄に縮む羽目になります。

ここでオーディションは終わり。

そのまま友達とお疲れ会と称して近くのChick-Fil-A(KFCのようなチキンが名物のファストフードチェーン)でご飯を食べて、学校の音楽スタジオで別のオーディションのcallback用のビデオを撮って1日が終わりました。

そして気になるお仕事についてですが…

残念ながら6ヶ月以上経過した今でも仕事のオファーは来ていません😭

色んな人から話を聞くところによると一発で仕事まで辿り着く人もいれば「プール」と呼ばれる「ファイルにキープされている状態」のまま何年もオーディションを受け続けついに仕事が決まる人、ついぞ諦める人様々だそうです。

クルーズ船のパフォーマーのお仕事はいつか取ってみたい、目標の1つなのでめげずにこれからもオーディションを受け続けようと思います💪