本日はウエストサイド物語の話し第二弾です。
しばらくはリハーサル期間の経験をメインに書こうかと思います。
今日はリハ初日のお話を。
ちなみにアメリカ人の友達に「facebookグループでルームメイト探して引っ越し当日夜遅くに空港に着いてから“詐欺だったらどうしよう”って心配になったんだよね、はは」って言ったら「いや、facebookで家探したの?!なんで???危ないよ!!!もう、本当に!!」と怒られました笑(彼女は私より年齢が上でお姉ちゃんのような存在です笑)
さて、前回の記事でサラッと触れた通り私はJetsの「スウィング」として起用されました。
スウィングとは(今度別記事で詳しく解説しますが)基本的にアンサンブルのトラックを複数カバーするポジションのことで私は今回Jetsのリーダー、リフの彼女であるヴェルマ、ディーゼルの彼女グラツィエラ、スノーボーイの彼女ミニーの3役、つまりエニバディズを除いた全てのJet Girlsの代役。
WSSをご存知の方はなんとなく想像がつくかと思いますが、この作品かなりダンスヘビーで尚且つJetsはリフトやパートナーとの絡みが多いのです。
フルタイムのキャスト勢は決まった1人、もしくは2人との練習のみで済むのですが、スウィングは誰のトラックに入ってもショウが回るように全員との練習を、それもフルタイム勢の合間をぬってこなす必要があります。
今回私はJet Boysのスウィングを含めてJetsのパートナーが4人、SomewhereというナンバーではSharksの男性と組むのでSharksのパートナーが2人、計6人のパートナーがいまして、大抵は身長が合うように組んであるペアですが、私は関係なく全員と組む必要があり、最大身長差は35cmでした。(相手が193cm、私158cm。私はヒールを履いているのに関わらず私の頭のてっぺんが相手の肩を少し越す程度でした…)
引越しの都合などもあり、私は稽古開始から数日後にリハーサルに合流。ソルトレイクシティ空港に着いて24時間も経たないうちに劇場併設のお稽古場へ。私のリハ初日はWSSで最も有名といっても過言ではない“Dance at the Gym”のシーンの振り入れでした。(有名なマンボ!ってやつです)
リハが始まった当初は男性スウィングはJets/Sharksを兼任する1人しかおらず、私にはパートナーがいなかったので、隅っこで小さくなってエアパートナーと踊ることにしました…と振り付け家のベンが私のことをチョイチョイと1番前に呼んで「丁度良いから僕のパートナーやってよ」と。内心「イヤです。」と思ったものの(だって他のみんなリハ始まる前から知り合いっぽくて心細いしみんな年上そうで怖いし…)嫌ですというわけにもいかないのでリハ初日からみんなの「お手本」として踊ることに。頭のあまりよろしくない私、脳内で振り付けを反転するのに大苦戦。(ベンは男性サイドを踊っているため)休憩時間には台本にカバーしている3役それぞれのステージングを殴り書きでメモ。役によってダンスのパートナーはもちろん、向きやカウントも違うためカラーペンを駆使しつつ日本語と英語ごちゃ混ぜで書いたこの「スウィングバイブル」が常にどの役の準備もできているようにするためのキーとなります。
4時間のリハでDance at the Gymの最初の部分(通称Blues)とJets/Sharks一緒に踊るMamboの振り入れが終わり、頭はパンパン、ヒールで踊りまくってふくらはぎもパンパン…
そしてこれだけ踊ってもまだ曲の半分くらいです…
何はともあれ夜の10時半にリハは終わり、11時前の終電に間に合うようにいそいそと帰り支度をしていると隣にいたA-ラブ役の子が「女の子1人で帰るの危ないから送っていくよ」とのことでお言葉に甘えて送ってもらうことに。
こうしてソルトレイクでのリハ初日は終わり。
家に着いた私は祖母の訃報を聞くこととなるのです…
その時の経験についてはいくつか前の記事で触れているので興味のある方はこちらからご覧ください。
https://t.co/VBgB3IsRbo
さて、初日以降のリハについては次の記事で🖋️
お読みいただきありがとうございました🌻