3月29日にThe Jonathan Larson Projectを観劇してきました。TodayTixアプリのdigital rushは早めの千秋楽アナウンスの影響もあってか負け続きでダメ元で当日のお昼過ぎに劇場に直接行って(朝は予定があったため)「まだ今日のソワレのrushチケットってあったりしますかね…?」とお伺いを立ててみたところ「あるよ!」と即答。しかもdigital rushより7ドルも安い22ドルでチケットをゲット。ラッキー✨
RentやTick, Tick…Boom!の作曲家としても知られ、自身の成功を見ることなく「売れないミュージカル作曲家」として若くしてこの世を去ったジョナサンラーソンのトリビュートコンサート的な作品。物語があるブックミュージカルではないのだが微妙に前後の曲がつながっていたり、一曲のストーリーが濃かったりとソングサイクルにも近かった印象を受けました。
最初と最後はジョナサンラーソンと彼に関するビデオが流れてそれだけでウルウル。そしてここにも出てきたリンマニュエルミランダ氏笑
どこにでもいるなホント笑
劇場のドアがブロードウェイ初演と同じようにメッセージを書き込めるようになっていたり、お手洗いの壁一面にジョナサンラーソンが関わってきたプロジェクトのチラシが貼ってあったりパフォーマンスされた曲に関する資料が貼ってあったり劇場丸ごとジ
ョナサンラーソン愛に溢れた空間に作り替えてあったのが素敵。
キャストは全5人とかなりコンパクトなものの全員が歴戦の猛者。特に男性陣はOBリバイバルACLのPaulやBe More ChillのOBC SQUIPで有名なJason Tamにレミゼのマリウスや春のめざめのハンシェンでお馴染みのAndy Mientus、Next to NormalのHenryやAmelieのNinoのOBCであるAdam Chanler-Berat
と私が大好きな役者さん揃い!みんなコーラスの時だけ3人くらいに分裂してる?!ってくらいに少人数なのにぐわっと完璧に混ざり合った声が飛んできていかにも「精鋭陣を集めました」な舞台でした。
Rentを彷彿とさせる無骨なセットと衣装、ロックコンサートのような照明、プロジェクターの使い方等演出も面白かったのと、今回ジョナサンラーソンプロジェクト観て余計「あぁ、ジョナサンはソンドハイムに言われた“今度は自分が知ってることについて書いてみなさい”っていうアドバイスを実行に移してそこでさらに輝いたんだな」と感じた。彼がNYに越してきて初めて住んだ街の歌とか「ピンとくるキーが見つからない」って歌があったり、お尻でピアノ弾いてみたりコーヒー片手にマンハッタンを歩くジョナサンの姿が目に浮かぶくらい生き生き、活き活きしてて、彼の人生がこうして音楽として残っていて良かったな、と。
個人的にはHosing the FunitureというSuperbiaの曲がちょっぴりヘンテコで面白くてお気に入りでした。
「この曲はこの作品からカットされた曲に違いない!」と予想するのも楽しかったけど、その曲にまつわるエピソードとかどうしてカットされたのかの解説も聞きたかったな、という思う反面、解説があることによって流れが途切れてしまうだろうから一息で集中して見れる1幕もので息つく暇もなく次から次へと曲がつながっていくスタイルで良かったな、とも思います。
キャストも少ないし、派手なダンスナンバーもないし、「ジョナサンラーソンに捧げられた」作品なので人を選んだと思うし実際に予定より早いクローズとなってしまったけれど、ミュージカル界の歴史を変えたレジェンドジョナサンラーソンへの愛と彼のミュージカル、音楽への愛に満ちたとっても素敵な作品でした。