3/1ソワレWicked@Gershwin Theatre

やりました!

私とうとうブロードウェイデビューです👏

BWで一番最初に観る作品はウィキッドって決めてたので大満足です!

例によって大変長いので1幕2幕で分けます。

それからチケットの取り方が日本とはまたちょっと違ったので私がいかにチケットを取ったか(1階10列以内で70ドル以下)も別にアップします

ちなみに💚印のところはオタク的ウィキッド豆知識になっておりますので良ければそちらもどうぞ

写真より下感想になります

♪No one mourns the Wicked

「ウィキッドはオープニングからクライマックス」って誰かが言ってたけど本当にそう!

何回見ても感動するしむしろ2回目以降の方が「この歌詞はこういう意味か!」って腑に落ちるから余計泣ける

中3の頃四季の某ボックにハマったせいでこのシーンでバイトしてるボックの衣装と位置がバッチリわかるからめっちゃボック観ちゃった

グリンダ登場の時の「みんな私に会えて嬉しいのね♡」のセリフが嫌味なく受け入れられるのすごい

そこからの「西の悪い魔女は死にました」ってセリフの落差、落とし込み方素晴らしい

それから「Goodness(善)は悪い魔女の人生が孤独だったことを、1人ぼっちで死んでいったことを知っている」ってグリンダの歌う歌詞、“Goodness”は神様みたいなニュアンスだけじゃなくてグリンダ(Glinda the good)のことも指してるって話し聞いたことがあったからもうこの時点で目から水分

親友の死を喜ばなきゃいけない立場のグリンダの複雑な心境が歌声、表情に出てて切ない

悪い魔女(エルファバ)の生い立ちもまぁ見事にこの曲にスルッと纏められているな、と

大変観やすいし説明説明してなくていい

最後ちょっとグリンダちゃん声かすれたからか1番最後の音下げてたのはちょっと残念だったかな

💚最初に動くドラゴン時計、機械じゃなくてスタッフさんが観客から見える所で手動で動かしてるから猿、ドラゴン時計、それを動かすスタッフさんの3種類の見所が(緞帳が開く前からすでに)あります

スタッフさんガン見もおすすめ

♪Dear old Shiz

1番最初に走り込んできたボックの希望に満ちた顔良き。

ここでグリンダが過去を惜しむように昔の学友に手伸ばして触れることはできないから引っ込めるところやりきれない

前奏の最後でエルファバが走り込んでくるところ、未だかつて主人公が出てくるだけでこんなに感動するミュージカルはあったでしょうか?

エルファバは一言も発してないのにライオンキングのハクナマタタシンバターザンロープに匹敵する感動っぷりです。

このシーン、グリンダの早替え20秒で大変なのと客席から見えなくなった瞬間ガンダするグリンダが見切れてたから「頑張れ~。早替え~。」ってハラハラしました

余裕で間に合ってました👍

ウィキッドは本当に言葉遊びだったり韻が効いてて(英語だと)

最初のこのシーン、マダムモリブル(校長)がネッサ(エルファバ妹)に「悲劇的なまでに美しい顔ね!」(Tragicly beautiful face!)って言ったあとエルファバ見て驚いて叫んでエルファバが「私は姉のエルファバです。私は美しい悲劇ですけど」(I’m a beautiful tragic)って返す件めちゃくちゃ好き

是非英語で聞いて

でもグリンダ(この時はまだガリンダ)の入学試験のエッセイ、英語・日本初演台本だと「魔法の杖に先端は必要か?」なんだけど今日本では「魔法の杖のおしゃれな持ち方」に変わってて私はこっちの方がアホ丸出しで好き

グリンダに一目惚れしてグリンダが取り巻き2人と喋ってる間後ろですごい様子伺いながら話しかけるタイミング探ってるボック可愛い。

「そんなのフェアじゃない!抗議すべきだよ!」って満を持して言った時の「よし、うまく言えた」感と「これで終わらせてなるものか」ってその後もへばりついてガリンダに色々話しかけてるのも可愛い

全く相手にされてないけど

最後ハケるところもグリンダじゃなくてマダムモリブルにくっついて行ってて「あぁ、多分モリブル先生にガリンダにも魔法の授業してあげてって交渉しに行くんだろうな」っていう健気さが見えてよかったです(実際は違うかもだけど)

♪The Wizard and I

この曲マジで韻が綺麗だから是非英語で!

「恥ずべきことだと思ってたこの力(魔力)が才能!魔法使いに会えたら私はみんなから愛されるようになる!私の将来は明るい!」みたいな底抜けに明るい曲なのに結末知ってるとしんどい

英語だとある「魔法使いのもとで働いてる娘を誇りに思わない父親なんていない」って歌詞、エルファバは父親からあれだけ邪険にされて嫌われてるのに愛されたいんだなって思うと泣けます

そしてさすがBWめちゃくちゃ歌うまい

声質どストライクで好み!

💚この曲実はラストの伏線になる歌詞結構あります(英語だと)

そして2幕のNo good deedと対になってます

最後まで見終わってもう一回歌詞見直して聞き直すと「あ、この歌詞ここのことか」とか「エルファバのここの動きNGDと同じだ」とかなって楽しいです。

ちなみにこの曲元々トライアウト(お試し)公演の段階ではなくて代わりにMaking Goodって曲でした(YouTubeで聴ける。超良い曲)

エルファバオリジナルキャストイディナメンゼル(エルサの声で有名)のために書き下ろされた曲です

♪What is this feeling?

はい来たこの曲大好き!

喧嘩ソングなんだけどめちゃくちゃ笑える

エルグリペアによって細かい動きが違ったりするので色んなペアで見比べるのおすすめ

ガリンダバカにして物真似するエルファバの動きガリンダとぴったりシンクロしてるの面白い

それからアンサンブルの人たちのダンス、そんな派手なことはしてなくてほぼフォーメーションチェンジ、持ってるノート上下左右に突き出してるだけなんだけど何故かめちゃくちゃかっこいい

この場面だけ10回連続で見たい

ディラモンド先生の講義のシーン

ガリンダがディラモンド先生に「私の名前グリンダじゃなくてガリンダなんですけど?」って言うとこ大体どのグリンダも“GA”って強く言うんだけど(ちゃんと発音してもらえないことに腹立ててる感じ)Ginnaガリンダは“Ga~”って笑いながら伸ばすからちょっと小馬鹿にしてる感じとか小さい子に言うような言い方してるあたりムカつく女って感じでいい。

それからここのシーンのJenniferエルファバ、「こりゃ嫌われるわ」って感じのキャラでちょっとしたことでヒステリックにキレたり凄い勢いで突っ掛かったりしててエルファバが完全な「善」ではないあたりが人間完璧じゃないよなって感じでよかったです

♪Dancing through life

最初のアヴェリック(フィエロ家来)「フィエロにお仕えできるの幸せ!うちの主人マジクール!!」って感じのぱっぱらぱードヤ顔がいい

フィエロはちょっとガストン味漂う感じ(私的ミュージカル三大ガストンは『フィエロ・アンジョラルス・ガストン』)

もうちょっと甘い声の方が好みだけど割と男臭い感じのフィエロでした

グリンダ追いかけてくるボック、凄いうざいしすごいダサくていい。痛い。(褒めてる)

名前訂正するときに(ガリンダはビックって呼ぶ)いちいち人指し指立てるのもやたらムカつく。良い。(褒めてる)

フィエロに絡まれてる時もずっとガリンダのこと気にしてるのも教科書放り投げられた後グリンダの元に残るか教科書取りに行くか一瞬迷って教科書取りに行くあたりガリンダ大好き感満載

フィエロさんは身長あるからかちょっと動きがスマートじゃなかったかな

戻ってきたボック、ガリンダに「僕と一緒に一曲踊ってよ。一晩中待ってるからさ!君の側で!」って言うとこめっちゃうざい(褒めてる)

「君の側で」ってとこもはやキモい(褒めてる)指で距離作ってるんだもん(しかも2センチくらい)

ボックを追っ払いたいガリンダに 「あの可哀想なネッサ(車椅子)誘ってくれる子がいたら私のヒーローなんだけど…」って言われて「僕、誘えると思うよ」って言ってみたら思いの外ガリンダが喜んじゃって(追っ払うための芝居だけど)俄然張り切り出すボックウザ可愛い。ネッサに声かけた後やたらオーバーな動きで車椅子押してグリンダにドヤ顔満面の笑みで「僕!彼女のこと誘ったよ!僕君のヒーロー⁈」みたいな感じで親指立てて

ハケて行ったの可愛いし「うわ、コイツとはパーティー行きたくないわ」ってなる

私的にボックはダサくてちょっと人イラつかせるタイプで色んなことが空回ってるような残念なタイプが良いからRileyボック大好きでした。顔も可愛くて目くりくりしててボックっぽいし。普通にイケメンだと思う。

推し、爆誕

一部始終見てたフィエロに「やるねぇ」って言われて「何のこと?」って言ったあとフィエロに見えないように足振りあげて“Yes!!!”って言ったガリンダちゃん頭空っぽそうで性格悪そうで恋する乙女で可愛い。

ネッサ美人だししょっちゅう眉尻下げて「私不幸なの」って顔するところ良い子なんだけどどこか歪んでるように見えて良い。

「マンチキン(小人族。ボックのこと)の男の子と今夜のパーティーに行くの」って歌ってるとこ手10センチくらい広げて嬉しそうにしてたけどボックそこまで小さくないよ…

大体この動作どのネッサもやるけどShobaネッサ延々やってるから客席から笑い起きてた

でも初めて男の子に誘ってもらえて幸せそうなの痛いくらい伝わる

ボックはガリンダの気を引くためにネッサを誘ったんだけどね~!切なっ!!

ボックはボックでパーティー会場でガリンダに褒めてもらおうと思ってホクホクした顔でガリンダ探してたらいきなりフィエロとキスしてるとこ見ちゃってショック受けた顔してるの切ない…

ガリンダへの想い、戸惑いがありつつネッサのことを傷つけたくはないから「君は綺麗だよ」って言っちゃってネッサが喜んじゃうところも双方痛々しい

Rileyボックはあんまり何も考えてないというかとりあえず言ってみて相手の反応見るようなタイプだったと感じました

エルファバとガリンダが心を通わせるシーンは本当に美しいし泣けるのでマジで見てください

エルファバがガリンダを試すようにセンターを譲るところ、泣きそうな顔で応えるガリンダ、ガリンダが取り巻きを振り切って2人で踊り始めるこの2人の友情の始まりはとてもとてもドラマチック!

ちなみに最後のポーズちょっと変わってた気がする

前までは両手真っ直ぐだったのが斜めになってた

💚この曲歌詞も振りもフィエロの未来暗示してます

注意して見てれば初見でも気がつくかも?

ちなみにボックがダンスパーティーの時に来てる一張羅ママンの手作りらしいです。可愛いね😘

それから身長大きく見せるためにちょっとデカ目のサイズだとか。

♪Popular

え、まだポピュラーなの?無理終わらん!

「フィエロと私結婚するの!」のあと両手の指合わせてツンツンしながら口でチュッチュって音たててたガリンダ可愛い

エルファバに「私はとっておきの秘密教えたのに!」って拗ねるところベッドに突っ伏すガリンダ多い中Ginnaガリンダは靴の棚に張り付いてた笑

「お母さんの形見なの」って言われて「とうとう秘密教えてくれた!」って喜んでからの「これは秘密じゃないわ」でベッドに座って盛大に拗ねるところも可愛い

洋服に魔法かけようとするところは2回目のBall gown(魔法の呪文)の後杖でエルファバのワンピースつんつくつんつくしてた

超可愛いし全力でおバカなんだけどすごい自然で嫌味なく愛され女子。ナチュラルブロンド強い。

♪I’m not that girl

これフィエロとエルファバの「行こう、ハニー。あ、ハニーって君のことじゃないよ」「わかってる」みたいなやりとり切なくて好きだったんだけどあった?少なくとも聞き取れなかった…

あとここのイントロドンのタイミング素晴らしくいい!

結構見切れる席だったから檻持ってハケてUターンしてちょっと待ってまた走り出てくるフィエロバッチリ見えててフクザツなキモチ…

♪One short day

ボックが「ボックだよ!!」ってキレた後の「うわ、失敗した」的な空気の凍り方ハンパなく良かった!!「もうこれ以上こんなことできない」はもう言っちゃったもんは仕方ないって投げやりな感じがした。

改名するときのガリンダ終始泣きそうで可哀想といえば可哀想なんだけどトンチンカンすぎて笑える

ここのグリンダの「彼は完璧じゃない!でもそれでも彼が好きなの!」って結構恋愛の真理ついてるなって今回初めて思った。グリンダ成長したな、と。

エメラルドシティのピカピカ具合はやっぱり日本が1番です。日本の電飾が1番ピカピカしてて綺麗。(目の色の違いによって最適な眩しさが違うからと予想)

曲だけ聞くと魅力の半分くらいしか伝わってこないけどやっぱり舞台だと超見せ場!フレンドライクミーアンダーザシーに匹敵です!

💚ガリンダ改名シーンは日本版にはないから英語版でしっかり見ておくべし

センチメンタルマンは飛ばして…

♪Defying gravity

これはもう言うことない!

圧感!!!!!

これはね、観て!!!!

照明も綺麗だし曲も素晴らしいしエルファバの歌唱力も素晴らしい!

贅沢を言うならもうちょっと最後伸ばして欲しかったかな

あとこの曲は英語版歌詞をしっかり読んで欲しい!

直前のウィザードのセリフだったり自分が「西の」悪い魔女であること、I hope you’re happyってフレーズの使われ方等々噛めば噛むほど味が出るスルメのような曲です

長かったですね!ごめんなさい!

書いてて長いなって思いました!

読んでくださった方ありがとうございました☺︎